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et sona

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2017 06 04

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久々に、「おさわり」。試しに、スティック状にしてみた。ラップに包んで両端をクルクルと回し成形という手法は、まぁ、おにぎらずとも言えるが、スティック状にしようとすれば、どうしてもにぎってしまう…。おさわりとは言いつつも、否応なしにおにぎりに近づいてしまう。高密度なご飯の塊は、なんとも食感を損ねてしまう。目指すはやはり「おさわり」なれど、にぎらずにスティック状に成形となると、次回は触るように転がしてみようか?!
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「おさわり」とは(3年前の投稿より)
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硬めに炊いたご飯を、かろうじてそのカタチをとどめるが程度のチカラで成形。口に運んではじめて、ポロポロと崩れ始める。具材のヴァリエーションやなにを巻くかなど、関係ない! ほどよくほぐれることこそ、至高。おにぎりは、握らない。して、おむすびも、結ばない。しいて言えば、触る。
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そう、おさわり!
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なんとも語感が悪い…、がしかし、「おさわり」意外にはこれを言い当てるに至らず。
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ところで、武満徹の言葉にこのようなものがある。
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江戸時代に書かれた本を見ると、琵琶を演奏するには、蝉が鳴くような音を出すよう心がけるべきだ、というようなことが書かれています。わざわざ昆虫の鳴声のような雑音をつくるために、琵琶は「さわり」という特別な仕掛けをもっています。そしてそれは三弦(三味線)にも受け継がれています。
http://twitter.com/TAKEMITSU_bot/status/869375417152450560
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(承前)西洋音楽では、旋律、リズム、それにハーモニーが加わり、この三つは音楽をつくる上で欠かせない要素ですが、日本の音楽は、旋律よりむしろ音色を大事に考えています。つまり、蝉の声に象徴されるような雑音の中に、音の響きの複雑さを味わい、楽しむという方向に日本の音楽は向かったのです。
http://twitter.com/TAKEMITSU_bot/status/869420706622091264
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能楽で使われている笛、能管は、元来は雅楽で用いられている竜笛というものです。中国から渡来したものですが、能ではそれをそのまま使わず、「のど」という特別な仕掛けによって、楽器の調律を意図的に壊して使っています。琵琶と同様「さわり」というもので、独特な日本化だと思います。
http://twitter.com/TAKEMITSU_bot/status/869511305517858817
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もしかしたらオレは、コメの、味わいや香り、温度やツヤといったことよりも、ほぐれ方を大事にし、「おさわり」で独特な日本化を目指しているのかもしれない?! いや、「さわり」の意味合いはまったく違うのだけどw







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by a_c_avanzare | 2017-06-04 23:59
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